CAAD9.....
2008年 08月 30日
しなやかさ、バネ感、乗り心地が良い、と言ったらクロモリやカーボンフレームのバイクというのが一般的。その一方でダイレクト感(ペダルを踏んだ分推進力を感じる)とかシャキシャキ感があるのがアルミフレーム。
ロングライドするには振動吸収性の良いフレームが良いのだが,ツーリングにはJakeがある(アルミフレームだけど...)ので、アグレッシブな反応の良いバイクに乗ろうとすればアルミは指向に合致する。
フルアルミ〜カーボンバックのアルミと素材の特徴からみた設計の進化が進んだわけだが、それはアルミの振動吸収性の悪さを後三角にカーボンを使う事によって、路面からの衝撃を緩和しようとするためである。
キャノンデールの場合、アルミパイプそのものを開発製造している事から高張力のアルミを開発し、後三角のパイプを薄く軽量に仕上げ、独特な形状(アワーグラス)のデザインにより路面からの衝撃を緩和させている。
数年前は、対アルミの場合、カーボンは重量が重く、製造コストがかかるとして、キャノンデールはカーボンに否定的だったことも知られている。
全てをアルミで作られたフレームはカーボンを使った複合フレームよりも軽量でコストがかからないというメリットが有る。
CAAD9は07年発売のフルアルミフレーム。後三角はCAAD8から継承したデザイン、前三角の剛性を上げたもの。
ツールなどで投入されたSIX13よりもCAAD8を選択して出走したエピソードがあるように、ほんの2、3年前までトッププロが使用していた機材である。
素材から得られる特性からフレームの特徴を推察するのは手段の一つとして有効であることは否定しないが、素材だけでフレームの性能を語ることはできないだろう。
意外に軽いクロモリ、硬いクロモリ、カーボンもあるのは知っての通り。
既知の材料特性に隠された知られていない特徴も有る事を見逃してはいけない。
今やカーボン全盛時代に突入したと思う。だが、高分子ポリマーの世界は急進的だ。それに進化し続ける素材はそのデメリットにたして視線が向かない。
また、設計どおり成形できているか外観からでは判断が難しいなど、製造管理にどれだけ信頼をおけるかも課題の一つと思われる。
それに高価すぎる、おおよそ自転車の値段じゃ無い(そう思うのは僕だけかもしれないが)
アルミフレームは長所も短所も出尽くした?いわゆる枯れた材料である。
長所は長所として、短所は短所として把握できている。
だいたいアルミフレームのバイクはそのブランドのエントリーモデルであったり安価なモデルにあたる。性能の良い良く走るバイクはトップエンドのカーボンバイクにふられてたりするのが常套だ。
アルミフレームで良く走るバイクを探そうとすれば、選択肢は意外に狭い。
そして実際にそれらがどうなのかは、乗車経験のある人から忌憚のないインプレを聞かなくては真実はわからない........
様々な意見やアドバイスをいただいた....そのバイクで何をしたいか、どう乗りたいか、で善し悪しが変わる.....
そしてその中からキャノンデールCAAD9、僕はコイツを選んだ。