米軍基地の残滓
2018年 05月 14日
ソコを表とすれば裏(裏になってしまった、というのか)な戦後の残滓のような街が残る。
子供の頃は1ドル360円で、今の円よりも安い通貨だったから、360円以上な格差があっただろう。
世の中綺麗事だけで回っており訳でもなく、米兵の慰安施設も兼ねた地域の名残が残る。
大正時代から軍需工場で働く工員や軍人で賑わう繁華街でキネマ立川があった場所。
ゆえに時代の時空を過ごしてきた街を撮影して見ようと、足を踏み入れたのだが
深い時代背景のある街だったことに、徐々に気がついていく。
廃墟になりつつあるような、元々は赤線なカフェもあったりはしたけれど、
若々しい発想の新しい店舗もあったり
栄枯盛衰、再生、とそこの漂う時代の垢が、複雑な雰囲気を醸し出す。
夜の街は華やかさとディープなヒトのサガとかがモザイクのように絡まる。
ジブンはまるで異邦人のようだった。