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つるし雛

男所帯で、さほど女子とは縁遠いバンカラ(モテないイイワケ)野郎ゆえ
ひな祭りのしきたり云々全く疎いわけです。
なわけで、ひな祭り関連なモノゴトはとても新鮮に目に写ります。

つるし雛_e0123825_09230559.jpg

我が家にほど近い古民家を利用した郷土資料館で雛人形、つるし雛を飾るイベントがあるので
家人に勧めたところ、そんな遠くへ行く時間がないとにべもなく。
なので、意識から外していたわけですが
イキナリ、見に行くぞ、近いし、と。 まあ青天の霹靂というやつです。

キルト教室で、教えているキットのバリエーションで和小物雑貨なものもつくったりするのですが
参考にと行ってみてきたらしい。んで、思ったより近かったw
参考資料としてはもうOKなのだけれど、写真の撮りこぼしがあったらしく、
言い出しっべであるワタクシが撮りに行きたのなら、行ってもいいぞ、という体w

まあ、ありがたい、ということで。

ひな祭りということで、来館客も多く、撮影するのも適当に、雛飾りを見て回ります。
子供の時分は日本家屋の薄暗さに怯えるところがありましたが、
成長に連れ、障子を透けてくる光の美しさ、床や畳に写る柔らかい光のトーンに
土壁の穏やかな光の反射に、と
風土の適応しつつ生活を営みつつ、そのなかでの物語を紡ぐような明かりに
安らぐと共に美しいと思えるようになりました。

つるし雛_e0123825_09230824.jpg

陰翳礼讃で、その気持ちに言葉が付随したわけですが、
そんな美意識を内包できる環境に育ったことは幸せだと思います。

そんな彩度のおさえた色彩と光の中に、雛飾りの鮮やかさ。
美しいですねぇ。
正絹を触ったときの感触そのままの色彩が心に馴染んでいきます。

つるし雛も愛らしいく楽しめましたが、初見の実寸5分の1の振り袖が目に止まると
また、これに引き込まれまして。
染め物、織物、仕立て、まったくもって触発されること多く
そして心が洗われた次第でありました。


資料館までは自転車(MTB)ででかけたわけですが、行きも帰りも上り坂が構えておりまして
何時もながら、電動アシスト自転車の家人は何事もなく
ワタクシは、坂の上の虚脱者で、早くコイ、という視線に抗うことなく。

心は洗われたけれど、カラダはお口からリバースしそうな。
まあ、そんなひな祭りでありました。






by jake490 | 2018-03-04 20:21 | 写真、カメラ

ペダルを回せばご機嫌のカメラ好きな自転車乗り。ご近所彷徨いながら日々の出来事を徒然なるままに


by jake490
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