あの人は今何処へイッてしまったのでせう
2017年 08月 21日
ソレだけ際立ったキャラクタの持ち主だったわけですが、
エグい部分も際立って、狭い業界から、もうその声は聞こえてきませんが
いかがお過ごしなのでしょう。
今では散々な物言いの種になっていますけども、確かにかなり胡散臭いのも存じてますが
それは又聞きのレベルなので、いい子ぶりたいワタクシはあまり突っ込まないでおきましょう。
振り返ってみれば、あの人がモテはやされて、実際出版物も売れたし、
ハウツー本の先駆け、気切り込み隊長な、役割を担った稀有なキャラクタの持ち主だったので
実用一本槍でエンターテイメント性が弱い、というか、そういったマネージメントっぽいことも後進だった自転車業界に彗星のように現れたあの人という立ち位置なのでしょうか。
キャラの立った人に賛意を表す意見を述べると、宗教だ何のと、世の中意外に許容性がなくて、斜めから見がちなワタクシには居心地悪くなるわけですが、
正直言って、おそらくこんなことをイッていたら業界から干されるな、っと自覚しながら
我が道を行ってしまう、ドン・キホーテは、嫌いじゃありません。
ラクダのコブ云々など、一応はやってみましたけど、子供の頃から運動部なワタクシ
体の使い方としてこれじゃない、と感じればそれなりの理屈を見出して試してみる的な
そんな乗り方をしていたので、結局は話半分、変わった視点からの物言いから自分なりに咀嚼して記事を読んでました。
むしろあの人が面白かったのは、ロードバイクを楽しむにあたってのキモチのこだわりとか、モノへこだわりとか、これがシニカルでいいなあ~と思ってしまったわけです。
なんというか、若気の至りな時代のワタクシはあの人がシニカルに弄るような対象な俗物性をプンプンさせていたので、一皮むけて、そのアホさ加減に気がついた後であったから、
あの人の文章で大いに笑えたのですね。
ま〜〜バカモノ時代、オートバイ乗りののワタクシは、速いマシンを手にい入れただけで、もう速いライダーになった気でいたし、大馬力の全能感で少馬力を軽くみてたり、と
慢心が服を着てバイクに乗ってたようなものだったので。
経済力には上には上がいて、速く走るために地道にトレーニングを積んだり走り込んだりする人には叶わぬことを知り、身の丈にあった乗り物との関わり方と、やっぱり所詮は裸のままの自分なんだ、と自覚してからは、ある意味、自分ルネッサンスでありました。
自分の今の力そのものが今の走るパフォーマンス、だからこそ、自転車は楽しいわけです。
モノへのこだわりは今も変わらずありますが、自分力に寄り添って、また、自分がいかに楽しめるか、何を楽しいと思うのか、をストレートに考えるようになったとき、あの人の斜め横感が、琴線に触れたというわけなのでした。
過日、三枚橋から箱根旧道に取り組みだして、ホテル街を抜けて照りつける日差し、木陰の涼しさに助けられながら、登っていくと、ボウズ頭に丸メガネ、青いジャージを着た、例のあの人が降って来たわけです。
お、もしや、例のあの人か、と視線を向けると、シュタッっと手を上げて通り過ぎていきました。
例のあの人が言うところの、坂と戦う例の孤独というやつでしょうか。
群れること無く、淡々と坂の勾配に抗うサイクリストというわけです。
まあ、ココはニヤリと笑うことろで、
心臓と脚と天秤にかけながら、ベストパフォーマンスで旧道制覇。
俺ってストイックだろう、というジコマンの世界こんにちは~