奇跡のリンゴ
2013年 07月 05日
閉塞的なムラ社会の日本、まして東北という土地柄から、革新的なことに挑戦するには軋轢があったに違いないことだし、かつて誰もやったことがない農法に取り組むのは尋常ではない戦いがあったことは、この一冊、著者の指先から編み出した文章の中からでは表しきれないものがあったことことに余りある。
凄まじいい30年だったのだろうなぁ。
成功するまでひたむきにかけ続けた有り様は敬服すると同時に、勇気も与えてくれた。
お話はリンゴを育てることなのだが、この無農薬農法の基幹は自然との共生にある。
すべての生きとし生けるもの、自然の摂理は相互に因果関係をつくり共生していることを改めてかんがえさせられた。
人間社会にも共生の中に個人、国家があることを改めて重要視しなければいけない時勢であるように思う今日このごろ。