陽だまりライド
2013年 01月 04日
10時をすぎたらプラスになっているのかな。
里山のウッドデッキ、それもたっぷり日が注ぐ、そこのベンチに腰掛ける。
キンと冷えた空気にほのかに温かい日差しを浴びて裸になった雑木林を眺める。
見上げる空は雲ひとつ無い青空。
全く音がない。
雑木林の外は強い風が吹いているというのに。
暫くじっとしている。
すると小型の野鳥の声が枝を渡って近づいてくる。
姿を探すが声の方向をいくら探しても見つけられない。
やがて背後に鳥達のさえずりは消えていった。
谷戸に降りて枯葉のトレイルを抜けると小さな田圃にでる。
畦を流れる用水の囁くせせらぎが冷気にリズムを与えている。
稲を刈り取って切り株が残る田に滲みだした用水が凍りつき、今朝の冷え込みを教えてくれる。
角度の低い太陽が凍てついた田圃を眩く、思わず目を細めた。
光の下に歩み寄る。
見事に凍りついているものの、その表面は薄っすらと溶け始めている。
だがそれも微々たるもので陽光の力が冷気に及んでないようだ。
畦を歩いて足元を流れる用水に目を移すとキラリと光る。
屈んでみると光の元は氷。
今が冬だということをダメ押しされたようだ。
見た途端、寒さが一段と増したようで、首筋がキリっと冷えた。