TRAIL SL2 1stインプレッション
2012年 04月 27日
ストリートから軽いトレイルまで走ってみた印象などを…..
TRAIL SL2はCannondaleのMTBでは中級グレード。
人によっては初心者グレードというかもしれいない。
ただ、ハードテイルではTRAIL SL2以上のモデルとなるとFlashになりいきなり20万越えのプライス。
というわけで自分的には中級グレードといって差し支えないんじゃないかと思ってる。
(最近29erのFlashで限定車が販売されてこれが17万、これもいいバイクだね)
このへんはグレード云々というよりは、MTBに乗って何をしたいか、どこまで求めているか、ということでの選択すればいいと思っている。
フレームの特徴はレフティを搭載可能なワンポイントファイブのヘッドと後ろ三角がSAVEという衝撃吸収デザインになっていること。
それに重量が1600gと意外に軽量であること。
フレーム以外のパーツは価格に見合う重量があるので、トータルではそれなりに。
担げばやっぱり重く感じる。
自分が走った軽いライドぐらいではヘッドの剛性云々は語れないが、SAVEは実感できる。
サスペンションが付いているわけでは無いから、衝撃吸収といってもすべてをふんわりいなしてくれることはない。
ガツンとくる衝撃をまろやかにしてくれる感じで、リアが暴れない分スタビリティがいい。
かといって柔らかいフレームじゃ無い不思議なフレーム。
コンポはフロントのディレイラーとクランクセットがALVIOなのが残念だが、きちんと変速するので基本性能は悪くない。
リアのディレイラーは十分機能する。
フロントサスはエアサスでリバウンド調整もできるグレード。
標準的なサグ(20%沈み込み)設定とリバウンドも中間設定。
路面のギャップはコツコツと手に伝わるがショックは来ない程度。
ダンシングしても変に上下に動かずフワフワ感のないセッテイング。
ストリートではサスペンションがあることを意識しないで走れるフィーリング。
ダートでは、はねずに落ち着いて底づき感もないし、接地感もある。
乗車して加速するとアルミフレームらしく、キビキビ加速する。
が、抵抗があり重いブロックタイヤが加速を鈍らせる力となって働く。
仮にスリックタイヤと軽いホイールなら、走行感は相当キビキビしたものになるはず。
自分の脚力ではフロントのチェーンリングをアウターにチェーンをかけているとリアスプロケットはロー側のワイドレシオのギアを使うようになるので、ギア比が開きすぎてしっくりしない。
なのでセンターを使いスプロケットのハイ側を使うと小気味よく走れる。
ギアが10速ならもっとギアのつながりが良くなるかな〜とも思う。
だけど、9速のチェーンの見た感じ丈夫な印象があるのでこれも捨てがたい。
トレイルに入ってしまうとギアのつながりなんて自分ぐらいのスキルでは気にならないレベル、不満など無い。
操縦安定性も癖がなくニュートラルな感じで乗りやすい。
違和感があるのはハンドル幅でずいぶん広く感じた。
これはロードと乗り比べれているからか、いや、でも広いなぁ。
左右20ミリずつ狭めてみようかと考えている最中。
サドルはフィジークのアリアンテに形が似ていて、具合がいい。
最近乗れてないのと、アップライトな姿勢で加重がお尻にいってしまうので、痛くなってしまうが、これも慣れでしょう。
あと、ブレーキがよく効く。
油圧ブレーキの美徳だね〜 軽いタッチでコントロールもしやすい。
これは大事だね。
総じて
CannondaleのMTBとしてのアイコンともいえるレフティは装備していないものの、アルミフレームの素性の良さ、乗りやすさは十分Cannondaleらしいバイクだと思う。
10万円をちょっと越えた価格でエアサスペンションのフロントフォーク、油圧ブレーキなど操縦安定性に関するパーツはとりあえず十分必要な条件を満たしている。
10速化が進んでいるコンポではあるが9速であることに小さな不満も無いわけではないが、それが手痛い弱点というわけでもない。
自分のスキルや用途に合わせておいおい変えていけばいい。
ブレーキが軽いタッチで良く効きくというのは大変重要なことで、ライディングに余裕が生まれるから安全かつ走りを楽しめる。
走りに欲が出てきたら、上位グレードのコンポをインストールするのも素性の良いフレームなので十分価値があると思うし、その気になればレフテイにも出来る長い付き合いができそうな懐深いMTBだと思う。