アタック!柳沢峠
2010年 11月 21日
自分の住む街にも木々が色づいて紅葉たけなわ。
標高の高いところでは季節はすすんで晩秋から初冬といっていい気温になっているに違いない。
標高が高く山深い柳沢峠で紅葉をみるのはラストチャンス。
もしかしたらもう遅いかもしれないが、行ってみよう。走りごたえは十分だ。
朝7時をまわってからスタート。
もう少し早く出発した方がいいのだが相変わらず寝坊助。
気温は確認しなかったが、息が白い。
多摩サイを暫く走ってようやく身体が温まりウインドブレーカーを脱ぐ。
拝島橋を過ぎる頃になると里山が近づき、より秋を感じさせる風景に変わって行く。
多摩川を遡上するに従って季節は進む。
路上の落葉をサクサク音をたててペダルをまわして、色づいた木々を見渡しながら走って行く。
吉野街道に入ると一段気温が下がり、古里から青梅街道にはいるとまた一段気温が下がる。
青梅街道を奥多摩湖に向っていくと、眼下の多摩川と谷の紅葉のコントラストが美しい。
何度か脚を止めるが、枝が邪魔で写真をとっても絵にならないのが残念だ。
多摩川沿いの紅葉を楽しみながらいくつかのトンネルを潜り、ダムの見える坂を登って奥多摩湖に到着。
長めの休憩をとろうかと思ったが、今朝は団体客でにぎわっている。
日に当たっていると暖かいが汗冷えしているので再び走り始める。
湖畔を巡りながらコマメに休むことにした。湖畔の景色を横目に走り去るのはもったいない。
奥多摩湖の紅葉は今が盛りなのかな。
湖を渡る風はヒンヤリと。
ぬける空がまた良い感じ。
日だまりの様な場所をみつけて脚を休める。
あくまでも青梅街道(R411)をまっすぐに。
奥多摩湖を離れ谷が深くなってくると季節はより進み、晩秋の雰囲気。
紅葉も終盤。色あせつつある葉が褐色をおびて低い日差しに照らされている。
道は尾根に挟まれるように谷筋にはいると結構寒い。
しっとりと濡れた路面はもうじき凍結するんじゃないか、と思うような冷え方だ。
比較的新しいトンネルが掘られ、記憶にある道筋は排道化し山に飲み込まれてしまっている。
トンネルの向こうに見える紅葉の山が輝いている。
谷筋の道には光がとどかず、陰の中から見上げる山稜の輝く紅葉がまぶしく、青い空と陰とコントラストが見事。
トンネルの掘削工事が続いている花魁淵をすぎると道は斜度を増したZターンで高度を増し、谷筋から山稜をめざしてのびていく。
8%程度の登りが延々と続く忍耐のいるところ。
落合キャンプ場あたりの自販機でレモネードを飲みながら小休止。
日向にいても汗をかいた体には気温は低く、寒いので、飲み終わったらすぐに走りだす。
空が広く、道がカーブを描くあたりになると走っていても気温が低い事を感じるようになる。
日が当たっていなければ冬のウエアを着てないと寒かったかも。
そう思っていると路肩には雪が…..
先日の雨は、こちらでは雪だったんだ。
路肩の雪が溶け出して路面を濡らしている。
朝晩は凍結しそうな黒い路面を10km/h前後のスピードでのんびり登っていく。
っていうか、これ以上速く登れない。
右に大きくカーブする陸橋を通り過ぎると間もなく柳沢峠。
ダンシングを交えながら体にムチをいれて登り続ける。
行きがけに多摩サイからみた富士山は半ば雲に隠れていたが、柳沢峠から見る富士山は雲が消えていた。
ここから見た富士山、いままで見た中でもっともしっかり見えている。
いいなぁ。やっぱり富士山だよね〜。
峠にはサイクリストは僕だけだ。ちょっとした一等賞気分。
時刻は1時ちょっと手前。
もう空腹の極み。おまけに気温7℃、寒いったらもう。
峠の茶屋、ストーブの真横で麦とろ御飯をいただく。
御飯の量が空腹に対して物足りなかったが、後は基本下るだけ。
ウインドブレーカーを着込んでダウンヒルの緊張感を高めていく。
往路を戻るだけだから濡れた路面は頭に入っている分、気が楽だ。
スピードを抑えめにして、顔がいたいぐらいの冷気を切ってどんどん下る。
太陽の位置が変わり、日陰だった山の斜面に日が当たる。
下るに従って気温が上がって景色の季節が戻っていくようだ。
山に挟まれているので日が陰るのが早い。
谷筋の道にはもう日が無い。
日陰では寒さが戻ってくる。
丹波山村のアップダウンをこなして奥多摩湖にもどってくると空気の暖かさを感じた。
ほっと肩に力が抜ける。と同時にまた空腹感がw
売店でアメリカンドッグを食べてしのぐ。
名物?だった大盛り焼きそばは、大盛りにしてくれるオジさんが変わってから普通もりになってしまったのでパス。
様子をみて大盛りが復活したらまた食べよう。
奥多摩湖から奥多摩駅までは僕の脚でもオーバー40km/hをマークする下りの楽しい道。
下ハン握ってガンガンペダルを回す。
たいてい古里につくころには脚を使いきってコンビニで休憩する事になる。
コンビニで肉まんを補給してお腹が落ち着いたところで吉野街道〜羽村から多摩サイで午後6時前に帰宅。
ふりむけば1年ぶりの柳沢峠。
去年は夕方に通過したので奥多摩側の紅葉なんて日が暮れちゃってみてなかったんだなぁ。
柳沢峠までのピストンコース、走りごたえ充分です。
筋肉痛がはじまりました。
走行距離178km AV 22.3km/h MAX 59.1km/h