ツインピークス(盆堀林道〜入山峠〜醍醐林道〜和田峠)
2007年 08月 19日
ボクはコンドルになれるだろうか........
平地はもう、あきたでぇ〜 なんて台詞、こわくて口になんかできませ〜ん。
でも、いつかは林道の峠にチャレンジしたいと思っていました。
学生時代、初めて買った原付オフロードバイクで、良く登った林道を、そして同じコースをトレースします。
和田峠にたどり着く前に原付バイクはオーバーヒートで、エンジンが死にかけました。
今日はボクが.......
走り出しは気温が低く感じ、空は曇りがち、天気、気温はいいコンディションなのだが、肝心な自分の調子が今ひとつ。胃のアタリがムカムカ、気持ち悪いのだ。
行くか、引き返すか、かなり悩みながら走り続ける。睡眠不足でもあるし.....
峠から逃げる口実はポンポンでてくる。(仕事のアイデアもこう出てくるとありがたいのだが...)
多摩サイから睦橋通りに入り、早々コンビニで補給とトイレを借りる。
もー最悪。でもネガティブ思考にとらわれては何も出来なくなってしまう。
「とりあえず五日市の駅まで行って、身体のコンディションを客観的に判断しよう」
そうきめて走り出した。
よくて25km/hペースで走っている。
信号ストップでロードのグループが後ろに付いた。
振り返ってみた訳ではないが、初心者的女子も混ざっている様子。
このままずるずる後ろに下がってしまうのか....
心にスイッチが入った。
どうせ、今日の自分はへろへろ君なんだから、五日市駅で果ててもいいんじゃねぇ〜。
初心者的女子に気を使っている男子速度でちぎられるのは、いやなんだもん。
ペダルくるくる〜
ペース30km/h....35km/h......40km/h....し、し死んじゃいそう。
ものすごい滝汗をかいて五日市駅到着です。
いつにまにか、へろへろ君がいなくなって、いつもの自分に戻った。
しかし、脚をかなり消耗してしまった。これから二つ峠を越えようとしているのに....
TTするわけでもなし、基本的に物見遊山だし、峠アタックっていったって、越えられればOK!です。
ここからはのんびり行きます。(だれがケツにつこうとも...です)
沢戸橋から盆堀の集落に向かって登りはじめる。
いきなりフロントセンター、リアはロー。先が思いやられます。
すると人生の先輩なMTB乗りの方が湧き水で顔を洗っていらっしゃいます。
すかさず僕も仲間入り。生き返るぅ〜。
集落を抜けて採石場の横を通り過ぎるといよいよ盆堀林道。
さっそくダートが現れます。やったー。
空気はヒンヤリ。沢から水音が涼感を増しています。
が...、あとは最後までアスファルトです。
ダートは短くて残念でしたが、ダートが長かったら、自分の脚では登りきれなかったかもしれません。
ギヤは既にインナーロー。
沢に沿って登る林道に朝の光が差し込みはじめます。
朝早めに出て来て良かったと思う一瞬です。
この高さの山を見上げているうちはまだまだ先は長いです。
細く長くパワーを使って登っていきたいのですが、勾配はどんどんキツくなります。
いよいよ山の稜線が目線にきはじめました。
すでに足付きは数知れず、ビンディングをはめるのも、結構たいへんです。
ここで注意をしなければいけないのは、交通量の少ない林道のアスファルトは、湿度が高いところにはかならずコケがはえています。
登坂中、ペダルを踏み込むとタイヤがスリップすることもしばしば。のぼりは速度が遅いので転倒につながりにくいのですが、下りは注意が必要です。
再スタートするたびに、ふくらはぎがつるようになってきました。
日陰にいるうちは良いのですが、日向に出ると汗がふきでます。
のっし、のっしと登っていきます。
次のカーブの先で休もうと思っていたら
着いちゃった!? あれぇ〜ホント!?って感じで峠が現れました。
やった〜という実感が峠の看板に自転車を立てかけているときに、ジワッとやってきました。
もう滝汗です。脚はガクガクブルブル。
その昔入山峠からしばらく行ったところから見れる風景が好きでしたが、今はゲートで閉ざされてました。残念です。
それにしても峠を登りきった爽快感。いいもんだなぁ。
あまりゆっくりとしていると脚にだるさが出て来てしまいます。
暑さも厳しいので、さっそく下りましょう。
下りは、落石や、枝が落ちている上に、コケ、ぬれている路面、正直怖いっす。
ブレーキ握りしめて、ゆっくり下ります。
握力が続かなくて休んでしまいました。 下りで休むとは思いませんでした(爆)
腕も脚もパンパンです。
でもハンドルは醍醐林道に向いているのはなぜでしょう(爆)
怖いもの見たさなんでしょう。なんかいける気がします。
いけるところまで行って、だめだったらそれはそれで.....御気楽にいきます。
ファイナルローが板についてしまって、他のギアで走ると違和感があるのが不思議〜
なんて思っているうちに醍醐林道の入り口に到着。
ここまでの集落の雰囲気はあまり変わっていなくて、懐かしかったです。
さて、醍醐林道にとりかかります。
登りはじめは勾配も緩やかで木陰の中を走ります。
涼しくて快適。 でもこれは長くは続かないことはもう覚悟はできています。
路面は盆堀林道よりも落石や枝が落ちていて、傷みが激しいです。
早くもファイナルロー。腿は乳酸がたまって力が持続しません。
キツいのは脚力が無いせいでもありますが、勾配もなかなかのものです。
さすがに息も上がって、体温も上がって、苦しいです。
ちょうど湧き水があったので大休憩。
顔を洗い、頭から水をかぶります。
う〜、生き返るぅ〜。
いっぺんに体温が下がり、山は気持ちいいなぁ〜なんて気分に切り替わっちゃいます。
レーパンってよくできてますねぇ。
あまりに暑かったのでレーパンに湧き水をかけたんです。
適度に保水して涼しいし、脚の動きに影響無し。 優れ物なんですね。
楽になりました。
かなりリフレッシュしましたが、確実に脚力は激坂で削られてます。
走り出して10回転までは回せますが、それ以上は苦行そのもの。
今いるカーブミラーからスタートして、次のカーブミラーで一休み、みたいなペースで登っていきます。
すでに疲労困憊。呼吸音にまざって心臓の音が聞こえてきそうです。
山の稜線が目線にあるので峠が近い。がモチベーション。
野鳥もすぐ近くで鳴いています。
もう来た道を下るよりは和田峠に抜けた方がリスクが少ない位置にきています。
傾斜が少し緩やかになってきました。
醍醐林道のピークは和田峠よりも高い標高にあり、特に峠のランドマークは見当たりません。
ピークを過ぎれば、和田峠に下るのみです。
もうすでに自転車をコントロールする力が足りない感じ。
休憩が必要ですが下りなので、ついついそのまま走ってしまいました。
和田峠に合流する少し手前でダートが残っていました。
減速して慎重にくだります。
とうとうやって来ました和田峠。
峠にはローディ達が数人休憩しています。
人がたくさんいる中で記念写真をとるのは恥ずかしいですが、証拠は残しておかないと。
木陰で大休憩。
うかつなところに自転車を停めると、茶屋の女主人に叱られるのはすでに学習済みです。
握力と集中力がもどるまで休憩します。
それではと、陣馬街道、八王子方向に下りましょう。
傾斜がきついので、またもやブレーキ握りっぱなし。
交通量が多いので、路面の状況は醍醐林道より格段によく、生きている道、ですね。
生活感があります。
下りはじめは傾斜がきつく、ブレーキもかなり握りこまないと止まりません。
ここは登りたくないなぁ。が本音。
下っている最中、数名が自転車で登坂していきました。
ここでも下りの途中休憩しちゃいました。
関場の食料品店で、大休憩。
スポーツドリンクをゲージにいれ、ミルクティーで糖分、水分補給。
そういやぁ、朝食をとっていなかった。
お腹がすく訳です。自宅までがまんするか、途中で食べるか思案していると、
醍醐方向から、アマンダのロード乗りの方がやってきました。
クロモリのロードは品がありますね。
しばしお話をさせていただきました。
体格からして、相当走れる方とお見受けしました。
気さくで楽しいかたでした。
しばらく圏外だった携帯も電波が届くようになりました。
早速メールが入電、家族サービス要請コールです。
向かい風とはいえ、下り基調。
消耗した脚はすぐに止まりそうになりますが、下り貴重なので、良いペースで帰れそう。
家族サービス要請コールがあったのでなおさらペースをあげます。
途中コンビニで補給しながら30km/h~40km/hで陣馬街道をひた走ります。
(いろいろな意味で
終わっている脚にこの速度は殺人的なピッチです。
峠でなくて平地で死にかけるとは.......
自宅近くのコンビニで水分補給&クールダウン
ようやくガリガリ君マンゴー味に出会えました。(やったぁ)
途中でよったコンビニにはマンゴー味が無かった。
ガリガリ君マンゴー味はレア商品か?
................................................................................................
盆堀林道、醍醐林道とも、むかしとはずいぶん様変わりしましたねぇ。
舗装化しているほか、ゲートが設置してあるとは思いませんでした。
今日も林道走行中は一人も人が通りませんでした。車も来ません。
そのぶん、山中の雰囲気を楽しめるのですが、トラブった時はすべて自分で対処できないと助からない、ってことでもあるんですよね。
走行距離 80km MAX 45km/h AV18.3km