Brings backs memories by photograph/2008ヤダヤダ登り
2017年 07月 31日
多分この先も芯からヒルクライムが好きってイイ切れる自身がある日がくるのは
いささか承知できないのだが
走ること亀のごとし、なペースなれど、峠経由で旅をするのが好きは、ずっと変わらない?
はずだ。
既にノーマル版のツーリングマップルが、老眼で小さい文字が拾えないのだが
愛読書だったので、雰囲気で読む。でライドの計画を立てるのだね。
この日はGWちかくのある日だった。
ともかく鶴峠を越えて奥多摩湖経由のライドを企てていた。
問題はどっちから回るか、なのだが
脚が終わった時点で、まだコンビニに立ち寄る事ができるのと
もし、脚が終わっているのに大垂水峠を越えるの、泣いちゃわないか。
みたいな、ザックリ感で、最初に大垂水峠を越えて上野原から鶴峠へ。
お約束どおり、大垂水峠を越えた時点で「オマエは既に死んでいる」なわけで
あとは、惰性で前へ進むのだが
死んでいるのに無駄にアップダウンを繰り返して上野原。
回復できなかったぜ〜〜と上野原の街で休憩を取って、スタート。
高度感、立体感のある山村風景が続く県道は実に良いのだが、道はダラダラ上り。
いよいよ本格的に鄙びた風景の中を.....いまだにダラダラ上り。
景色も鄙びはいるが、変化に乏しく、段々とつまらなく感じてしまい
良い点景があったら写真でも、と思うが、撮りたいの、と思うまでも行かない。
となると、段々と登り坂が疎ましく、段々と拒絶し始める。
それにタイミングを合わせるように道の傾斜がどんどんキツくなって行くわけで
こんな不快な気持ちは初めてだ。もう登んの、嫌だよう。
と、心が満杯になると、バイクは重く、ペダルは回らず、
ねぇねぇ、なんだか辛いだけなんだけど、どうしてですか、と自問自答するようになる。
で、お約束どおり、道路の勾配を記した標識が現れるわけで。
みちゃダメ、数字を読んじゃダメ、と言い聞かせるのだが、
怖いもの見たさ的な、おバカちゃんが自分の中で発令するわけだ、見ちゃえ!って
で、そこで、プツンと糸が切れて、終わるのだ。
ココで撃沈しました、という証拠写真を撮って、暫く魂の抜け殻になる。
多分、生半可な気持ちで坂を登っていたのと、いくらか、ハンガーノックとまではいかないけど、血糖値が落ちたような、コンディションだったんだと思う。
一瞬引き返そうかな、と振り返ると、そこそこに高いとこまで走ってきた景色があって。
これに心が救われた。
少し走っては休み、を繰り返して、いるうちに道は峠らしくなり
少し戦う気持ちと体力が回復したのと、あと少し、という希望がペダルを回す。
ココがそうなの!!!!
とチョイとがっかり系な峠の風情。
地べたに座り、身体が固まらない程度に休んだら、奥多摩湖へと下る。
レーシーなカンチタイプのブレーキならもっと効くのだろうが、
我が効きの悪いカンチは、結構急な下り坂でもあるゆえに、あっという間に握力終了。
まあ、この時辺りから、自分には似合わないし乗らないと思っていたロードバイクを意識し始めたのかもしれない、な。
もっと遠くへ、もっと高く
ワンデイロングライドをするのなら、最も効率の良い自転車はロードバイクだしなぁ
とはいえ、その時乗っていたシクロクロスバイクにもどんどん愛情が深まるのである。
変化のある奥多摩湖周辺の景観と、ソコソコ帰ってきた安心感。
コンビニでエネルギー充填した満足感。
つくづく遠乗りは面白いのう、と喜びつつ
ヤダヤダ上りのリベンジは必ず、と誓うのだった。
ルートというよりも、そうなった自分に対してだけど。