時速20kmの旅(大垂水峠〜和田峠)
2009年 08月 14日
Jakeのタイヤをマラソンに変えてから、なんとなく懐かしいフィーリングを感じてた。
なんだろう、考えてみたら、そう、ランドナーっぽい。
高校生の頃に乗っていたランドナーの走行感を思い出した。
サイコンなど無い時代。自分の感覚をたよりに風景を楽しんだ旅。
そんな旅を今日一日.....
ゆっくり走るつもりでいたら、朝起きるのまでゆっくりしてしまった(笑)
信号に引っかかりがちで、リズムに乗れない八王子市街を抜けて、ようやくペースに乗ってくる。
高尾山口のお土産屋さんで懐かしい物をみつけた。
まだ売ってるんだ! それとも売れ残っているのか....
蝉時雨の中、いささか重い走行感覚ながらもフロントインナーを使わずに登り切
る。
じっくり登るのもオツなもの。
肩の力を抜いて峠を下り、小原のセブンイレブンでミネラルウォーターとスポーツドリンクを購入。
半割してハイポトニックにしたペットボトルをリュックの中へ。
今日も好い汗かいている。
家族連れが楽しんでいる脚漕ぎボートを眺めながらのんびり.....
湖畔を眺めるうちに小腹が空いた。
近くのコンビニでおにぎりをいただく。
おにぎりを頬張っているときにやってきた、サーリーのロード乗りの方と言葉を交わす。
自分が旅を楽しんでいると、見ず知らずの人から声をかけられる。
そんな時間がまた旅を豊かにするんだよね。
そして僕は「サヨナラ」とは言わず「またいつか、どこかで」と言って別れる。
相手も「またどこかで」と笑顔を返してくれる。
相模湖の湖畔から鼠坂を登り県517に右折する。
鼠坂は侮りがたく、大垂水ぐらいの勾配はある。右折した先も登りが続き山中に入っていく。
鼠坂の家並みが途絶えると植林された杉木立の中を標高を稼ぎながら走っていく。
細い道ながら、そこそこ車も通るが、車が通り去った後の静かな山中は旅情を醸し出すには十分。
木立の合間から相模湖北岸の街が見えると、高く登っていることを実感できる。
直進すると牧馬峠。またこの交差点に来てしまった(笑)
今日は右折して県517を行く。頑張らない旅ですからね。
いつもなら相模湖CCの脇を抜けるルートなのだが、今日は藤野芸術の家に向うルートを試してみる。
以前ナルシマフレンドの方に、こちらのルートの方が楽と聞いていたのだが、トンデモナイ。
結構な登りと下りだった。教えてくれた人は相当な健脚さんだったんだね。
神奈川CCの坂を登り、東尾垂の湯と秋山温泉を訪ねてみる。
日帰り温泉ツアーの企画をたてる予定なのでその視察。
あわよくば入浴しようかと目論んでいたのだが、双方とも混雑していて、結局あきらめた。
自転車で走る、というよりは温泉でのんびりしよう、というオヤジ風味満載企画を練っていたのだが、当地に来るまでそれなりにガッツリ走らなければならないと判明。
はやくも企画倒れの予感がする(爆)
秋山トンネルから上野原に抜けてR20を藤野に向い、本日のメインイベント、ウラ和田を登る。
表(八王子側)からは登ったことがあるのだが、ウラ(藤野側)からは初めて。
藤野の駅からここまでは登り基調といってもそれほどでもない勾配が、ここからはグッと勾配がキツくなる。
山間というよりは谷間に近い地形なのに茶畑がある。
茶葉の栽培に適した土地であるのか、疑問に思うのだが、昨日今日できた畑じゃないから、それなりに、なんだろうな。
どんなお茶が飲めるのかな、機会があれば飲んでみたいものです。
いよいよ和田峠への林道のゲートが現れる。
未舗装だったころは、冬場のアイスバーン、雨後のぬかるみなど、この直登は難所だった。
そのころのイメージがまだ強く残っているので、ウラ和田はなんとなく避けていたのだと思う。
脚休めな緩勾配があるので、ゆっくり登る分には追い込まれることは無いが、峠に近づくにつれ急勾配になる。
が、今日は先を急がない。視界が開けた所は風景を楽しみながら登っていく。
13%の登りの先には富士山のビューポイントがある。
が、やっぱり富士山は見えませ〜ん。
ビューポイントを過ぎると峠まではもう少し。
やってきました和田峠。
茶屋のおばちゃんから一言あるまえに、そそくさと写真を撮り醍醐林道へ。
和田峠から少しの間だけダートがあるがそのさきは舗装路。
登りが少々続くのだが、和田峠で登坂の気持が切れているので脚が重い。
ピークを過ぎ、下り始めてしばらく行くと伐採したのか展望がきくポイントが表れる。
山腹を下っていく林道が見える。こちらにルートを選んで良かったなぁ。
閉鎖林道なだけに路面は荒れている。落石には注意しないと危険。
日が射さない所は苔が生えているので注意。
風景を眺めてよそ見をしていると痛い目にあうのでメリハリをつけて下っていく。
途中の沢からパイプで取水した水で顔を洗いリフレッシュ。
勾配が緩くなってしばらく行きチェーンのゲートを越えると家並みが表れ陣馬街道と合わさる。
ボトルの水がもう少し。残った水を口に含みつつ川で遊ぶ子供達の声とゼミの声を楽しみながら一休み。
ずっと下ってきたから脚がペダルの回し方を忘れてしまったよ。
ひなびたツーリング気分も川原宿まで。車の交通量も増え、街並も変わる。
緩んだ気持を引き締めて陣馬街道を八王子へ走り、浅川CRと継いで帰宅。
ランドナー気分でゆったり走ってきたら、時間もゆったりと流れたようで心地良かった。
のんびりツーリングも良いものですね。あらてめて思いました。
走行距離 102km AV 17km/h MAX 51.4km/h