小机林道〜梅野木峠〜鋸山林道
2009年 06月 13日
多摩サイを遡上し南公園から睦橋通りで五日市方面へ。
睦橋通りを離れて大悲願寺を目標に行くと小机林道に入れます。
大きな山門のある大悲願寺の脇から路地に入ると辺りは一変、ひなびた風景に。
のどかな雰囲気を楽しみながら進んで行くと未舗装路に変わります。
東京都の保全地区になっているらしく、田んぼの準備をしている人が出ています。
一見草むらのようにみえますが、谷戸が入り組んだこの土地は辺り一面田んぼだったのでしょうね。
開墾して田んぼを復活したら、古き良き日本の風景がよみがえりそうです。
山をまくようにフラットな林道を想像していましたが道は山を越えます(泣)
拳ほどの石もある林道の登りはパワーを奪われ、バランスを失いそうになります。
しんどいですが、冒険気分を満喫できて満足です。シクロクロスは面白いなぁ〜
静かな山道で好い汗をかきました。またこよう。
林道は秋川街道に接続します。秋川街道を北上、つるつる温泉入口を左折。
この都道184は登り基調ですが、明るい山村風景で好みの道のひとつ。
小机林道で大分脚を消耗してしまったのでゆっくり走りますが、密かにフロントをセンター縛りで梅野木峠まで登ってやろうと狙ってます。
つるつる温泉付近から道は傾斜を増し、センターローを余儀なくされます。
ひぃひぃ登っているとどんどんロード乗りに追い越されます。
気持の上では追いたくなりますが、ここはじっと我慢。
っていうか加速できないです(爆)
つるつる温泉温泉を過ぎて傾斜は緩くなるどころかキツくなるばかり.....
やせ我慢はやめよ...シフトダウン.....あれ、ローに落ちない.....
くそぅ、センターで頑張れ、ちゅうことっすか!?
いやいや、もう心折れてます.....停車してギアの様子を見ましょう。
峠を登ればそれなりに展望がきく所にくれば脚を止めて楽しみます。
センター縛りをやめたので、ゆっくり走る分にはもうラクチン。
写真を撮って待ったりしていると、ダンシングして登ってくるロードの若者が....
いやぁ〜根性あるなぁ。
ラクして走ってる自分がちょっぴり恥ずかしくなっちゃいました。
彼の背中を見ながら僕も再スタート。彼はずっとダンシングしたまま。
その走りの熱さに感化されて、僕もペースアップ。微妙に...ですけど(笑)
そのガッツある青年と梅野木峠で。
中野からやってきたという彼は峠まで登り切ることが目標だそう。
目標をコンプリートする日は近いような気がするな〜
峠で出会ったアンカーのシクロクロス乗りの方。
ツーリングをやりだしてからまだ日が浅いそうです。
たのしそうなご様子からすると、ますますハマって行くのでしょう。
お互いゲートをくぐって吉野街道まで行っちゃいましたね。
何も展望も無い峠なのですが、自転車乗りがたくさん集まってました。
ロード乗りにとってはヒルクライムの練習に手頃なのでしょうか。
先の道路状況など情報を聞いて、吉野街道まで行けることが分かりました。
閉鎖林道的ゲートをくぐって、浮き砂利やコケが生えた滑りやすい路面を下ります。
以前は未舗装路だったらしいのですが今は舗装路....ちょっと残念です。
それにしても、こちら側も傾斜があって、登るのはキツそうですね。
吉野街道から梅野木峠に向う入口の位置がやっとわかりました。
さて時刻12時、当初の予定では帰路につくはずなのですが、雨の心配はなさそうです。
ここはひとつ鋸山林道に行ってみましょう。奥多摩側から登るのは初めてだし。
吉野街道を古里まで。古里のセブンイレブンで補給。
ボトルにミネラルウォーターとリュックにスポーツドリンクをいれてスタート。
青梅街道のいくつかのトンネルをくぐり.....
白丸ダムがたたえるグリーンの川面を眺め....
奥多摩の駅を過ぎると.....
鋸山林道の入口です。
ここからはもうカメ作戦....無理せずインナーを使ってゆっくり登ることにします。
奥多摩側からの傾斜はほぼずっと変わらないので、脚休みが出来ません。
なので一定のペースでたんたんと行くことにしましょう。
山の中にそよぐ涼しい風に助けられながら行くと眼下に林道の登り口が見下ろせます。
そこそこ登ってるなぁ、なんて思っていると通行止めの看板が....
通行止めと書いてあるわりには脇ががら空き....いけるんじゃないかな....
たしかShiitakeさんも通行している筈なので、行けるでしょう。
と楽観的に前進を決めます。
峠道は登って行くと山の稜線がだんだん近くなってきます。
先の山の中腹に之から登って行く道が見えます。
けっこう距離あるな〜、頑張れ自分
だんだん空が近くなってきました。峠に近づいている実感が湧いてきます。
脚は大丈夫ですが腰の辺り筋肉痛がでてきました。
さきほど見上げたところを見下ろします。
随分登ってきたなぁ。 写真を撮る名目で止まって(休んで)ばかりですけどね。
とろとろとブラインドカーブを抜けると再び通行止めの看板。
その先には.....崖崩れです。
法面が剥がれるように崩れていますが、通れなくはないですね。
一安心して写真を撮っていると通りがかったハイカーが
「この先には、こんなもんじゃないよ。もっと凄いから....」だって....
ガーン、これだけじゃなかったんだ〜、大丈夫かなぁ。
不安になってきましたが、峠まで後少しの所まできています。
いまさら撤退するのはなぁ.....とりあえず行けるところまで行ってみよう。
だんだん重たくなってきた脚を奮い立たせるように走って行くと....
うわっ、道路が完全に塞がれちゃってます。
土砂はガードレールの上まで溢れちゃっているし.....
ガードレールの下は断崖、かなり高さがある。
引き下がる前に現状把握、土砂の様子を確かめます。
先ほどのハイカーの踏み後があり、実際に踏んでみるとしっかりしているようです。
.....行っちゃいますか....行けると思う....
ふぅ〜、やれやれ......正直、かなりビビったなぁ
もう上からの落石に注意すれば大丈夫だね。
緊張感から解放されてダンシングしてもいい気分でいると峠に到着
峠に着くと自転車乗りのカップルがいて、通過できるか尋ねられましたが、
自分は通ってしまったけれど、危険だからやめた方がいい、と答えておきました。
カップルが去ったあと、ひとり静かな峠でスポーツドリンクを一気飲み。
峠を登り切った充足感をたのしみます。
後は落石、浮き砂、コケに注意しながら下るだけ。
高度感のある風景を楽しみながら、補給食で買った薄皮あんぱんをほおばったり....
風の中に混ざって聞こえる鳥の声を楽しんだり.....
ああ、下りって楽だなぁ。
林道を下って行くと沢のせせらぎが聞こえるようになってきます。
沢にそって走るようになると林道の終点は近い。
最後の鬼門、神戸岩の真っ暗なトンネルをくぐって林道を抜ける。
ホント、真っ暗で怖いんですよ。抜けるとほっとします。
一息入れて北秋川にそって南下し、檜原街道で五日市まで戻ります。
最寄りのコンビニでアイス休憩。
混雑が始まった睦橋通りを福生まで走り南公園から多摩サイで帰宅。
シャワーを浴びてビール、といきたいところですが、家族サービスがあるのでコーラで我慢です(爆)
走行距離 113.2km AV 19.5km/h Max 48.1km/h